director's voice

hada makoto/木彫

Q1
京都で木彫制作をされるhada makotoさん。
先日は、はるばる「おりひめ神社」での、祈願祭にも参列くださりました。
いよいよやってくる「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
木彫作品をお持ちします。

繰り返し咲く多年草をモチーフに、彫刻・着色したブローチ、置物、オブジェを制作しています。
多年草は街中にもあり、時には景色の一部になっていたり、山奥でひっそりと繰り返し咲いているような草花です。
そんな多年草のように、持ち主の日常にとけこみ馴染むような作品になれば、
そして作品を通して見慣れた景色を改めてたのしめるような毎日になればと願いながら制作しています。

作品には、あなた・作品・私をつなぐような一言を添えています。
添える一言は、花言葉や花の特徴から考えたものです。
よければそちらも合わせてご覧くださいませ。


ブローチ:イソギク


ブローチ:(左)シュウメイギク (右)ワダン


photo03(箱の置物)/ 置物:ツルフジバカマ

Q2
hada makotoさんが12歳のころ、将来なりたかった職業について教えてください。

A2
小学校の卒業文集なども探しましたが記載が見当たらず。
うっすらした記憶ですがなりたかった職業は、デザイナーか絵描きさんのどちらかだった気がします。

幼稚園入園前、人馴れのためにと色々な体験教室に行った結果、一番興味を持っていたというお絵描き教室に通うことになりました。
小学生になっても通うことは普通のことでした。
お教室では先生が考えた様々なことをしていたので、なりたかった職業は、このお教室の影響が大きいですね。
(結局20年以上、最後の方は根性で通っていました。苦笑)

以前久しぶりに残っているスケッチブックを見たのですが、この時から実験を感じるものが少しありました。
母が面白そうなものを見つけては与えてくれたのでそれも感謝ですね。
うまくはない、ただ年相応のきれいな絵。
だけど何かを試していて、ドキドキそわそわワクワクが潜んでいる。
今も根っこは変わっていない気がします。

なりたかった職業は、きっと叶えている途中です。
でも、もし12歳の私に会えるなら
「叶えたと言えば叶えてる」
と意地悪くニヤッと笑いたいなと思いました。


オブジェ:ブルーモーメント

「なりたかった職業は、きっと叶えている途中です。」
素敵なフレーズですね。すがすがしい。

hada makotoさんがなぜ多年草を木彫にしているか。
その色合いを、青系のバリエーションで繊細になされているか。
想いの奥行きがとても深くて、簡単にわかったように思うともったいないような気がします。
少し、その奥行きに触れていただけるきっかけの文章になればと、この夏の企画展時に私が綴った文章をリンクしますね。
click

それから、この週末からコルトンプラザ館内のデジタルサイネージで、3本計10名の作家の動画を放映しています。
youtubeにも上げましたので、よろしければご覧ください。
hada makotoさんの動画はこちらです。
(あと1本アップロードできていないので、すべて出来ましたら改めてご案内します)
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hada makotoさんの出展場所は、galleryらふと西側の参道脇。
森の中の小さなギャラリー?のような愛らしい存在になっているのではないでしょうか。

インスタグラムはこちらになります。
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